△自由席一号車(愛知県刈谷市)にて撮影
車両名導入時期メーカー
373系直流特急形電車2008年5月3日トミックス(TOMIX)
JR東海373系電車について


老朽化の進む165系急行形電車の置換えを目的に1995年から1996年にかけて製造されたJR東海の特急形電車。JR東海静岡車両区に3連14本の計42両が在籍している。
1995年10月1日より、急行富士川号より格上げ、運転が開始された特急ふじかわ号(静岡〜甲府)として運用を開始した。その後の1996年3月16日改正より大量投入され、特急東海号(静岡〜東京,2007年3月17日廃止),特急伊那路号(豊橋〜飯田),快速ムーンライトながら号(東京〜大垣)など、165系で運行されていた急行列車を特急・快速に格上げして置き換えるor定期列車化によって設定された列車に投入された。何よりの特徴と言えば、JR東海の特急車おなじみの『ワイドビュー』であることと、通勤型電車と同じような両開きのドアと、デッキと客室の仕切りにドアがないことである。特急を本業としながらも、快速や普通列車などに幅広く投入できるように作られた凡用特急車であった。
現在でこそ特急東海号は廃止され、ムーンライトながら号も臨時列車化され、373系電車での運行はされなくなった。しかし、現在でも、このムーンライトながらの車両送り込み・引き上げの回送を兼ねた東京〜静岡の普通列車はいまだに残り、東京に顔を見せている。現在は、特急ふじかわ号,特急伊那路号,ホームライナー及び普通列車,時には臨時列車に使用されている。

ほしぞら高原鉄道『373系電車』

基本的に2編成固定の6両編成で特急『東海』となる。3連での運転実績はない。

373系電車考察『私とJR東海373系電車』
 管理人(ACT)は、この電車の存在を知ったときは、あまり好きにはなれない電車でした。なにより、急行『東海』が特急格上げと言う名目で廃止、使用されていた165系電車が廃車になった事。その後継車となり、特急になった『東海』の運用に投入されたのが、この373系な訳ですが、あまりにも特急じゃない特急電車だなと思ったからです。
しかしながら、百聞は一見にしかず、373系電車に乗る機会がありました。それは、専門学校1年次だっただろうか… 通常はE231系で来る『(東京発)沼津行き』電車に、その日だけ373系電車が充当されていたためである。最初に乗ったのは三島〜沼津の一区間だけだが、少しだけ373系の魅力に気づいた。普通列車の運用から特急の運用までこなせるという、万能な車両なんだなとかと…(ただし、最初に普通車としてきた373系に乗ると、本業である特急に充当された373系に乗った時に少しがっかりする)。
しかしながら、373系という電車が好きになれたきっかけになったのは、他でもない特急東海号であった。帰りに、夕方の普通電車に乗ると、決まって富士の駅か、興津の駅で通過を待ちます。富士駅には停車なので、特急東海号が駅に滑り込み、客扱いをした後に軽快な音を立てて発車してゆく…。何かと憧れたものでしたよ。
 そんな私であったが、2006年11月ごろ、初めて特急東海号に乗った。乗った区間は静岡〜三島間。列車は東海4号東京行,4号車辺りに乗ったと思う。長い区間乗ったため、373系電車の虜になってしまった。何度か特急東海号には乗ったが、席は決まってガラガラ…。
  2007年3月17日,ついに東海号が廃止されてしまう日が来てしまった。その日を最後に113系電車なども引退してしまうため、撮り納めというかなんというか…いわゆる『葬式鉄』みたいな状態になって見に行ったが、最後の最後も堂々とした東海2号の勇姿…忘れはしない…。廃止してほしくなかった列車でしたよ。
 とにかくそれから入手に動き出した373系電車だが、当時は生産されてはいなかったため、それから再生産されるまで1年以上待たなければならなかった。やっと再生産の告知が出されたときには無性にうれしかった。即効で基本・増結セットを各1セットずつの計6両を予約。371系とともに入線した373系6両の列車名は勿論『東海』にした。現役の在来線車両では371系が一番好きだけど、それに比べれば華やかさはさほどないけど普通列車から特急まで、幅広く使われるこの車両は、2番目に好きな車両である。

車両紹介TOP/車両紹介(特急・急行型電車)